はじめに
今回このサイトを作ったのは、私が直面した「てんかん発作」の実体験からです。いきなり直面した「てんかん発作」は衝撃的でしたが「てんかん」は病気です。私達も偏見を持たない。患者の方も恥ずかしがらない。公表し周囲の理解を得て欲しいと思ったからです。
てんかん大発作
公表するのは勇気がいると思いますし、職種によっては退職と言う事も有りえるでしょう。でも、隠す事によって起こり得る、周囲への影響は多大なんです。
また、隠す事以前に患者自身の自己管理は当然です。少し厳しいようですが私が遭遇した方は自己管理が出来ていなかった。と言うよりでたらめな管理、自分自身に甘すぎたようです。
ドーン
ガシャーン
「私」ゲェェ〜
その時の再現シーンです
何じゃこれは!!
死んだ・・・
「そばに居た女性」
キャ~
初めて「てんかん」の発作を目の当たりにした時
私が思った正直な感想です。幼い頃、小さな子供が泡を吹いて倒れているのは、見た事があります。
でも、それが何なのかも分からず、時が経ち忘れていました。そんな私が、中年男性の発作を、始まる前から救急車で運ばれるまでの一部始終、全て見ることになったのです。
何故なら、救急車を呼んだのは私だったので・・・
私は救急介護の講習を受けていたので、人工呼吸をしないと拙いかな?
でも、泡を吹いている中年男性に・・・
と、救急車が来るまで、色んな事が頭を駆け巡りました。
※知識の無い私は、あ~ぁ死んだ・・・と思ってました。
で、救急隊員の方
パッと見るなり「てんかん」ですね、彼から何か聞いてません。
私、はぁ・・・
何の事ですか?
で、初めてその中年男性が「てんかん」の患者と分かったのです。
さすがに救急隊員です。一目で「てんかん」と言い当てました。私には、ごく普通の中年男性としか思えなかったので衝撃でした。
その中年男性は
何かの作業を終え、一服するために来たようです。そして大きな溜息をしたのです。普通はハァーと一度ですが、その中年男性、何時までも吐いていて良く息が続くな~と見ていると、次第にハァーがウゥ~になり、どんどん声も大きく、それに伴い身体が伸びたように反り返り、前途のドーン、ガシャーンです。
倒れ方は固い棒、もしくは鉄パイプが倒れた様を想像して下さい。硬直して人の身体と言うより1本の棒状です。直後は呼吸もしてなかったようで、顔色はスゴイ色になり、呼吸が戻ると今度は口から泡を吹いていました。
ここまで言うと偏見を煽るようで申し訳ないのですが、率直な私の感想としては、オカルト映画を連想しました。「てんかん」の発作にも色々あるそうですが、この中年男性の場合は重症だったようです。
その後、極度の硬直のため筋肉痛で2週間程度入院したそうです。
後で知ったのですが、重症と知りつつ少し良くなると薬は飲まない、通勤も車(中年男性が太いマフラーで爆音仕様)で、その後あっても一言のあいさつも無し、へㇸンと笑って触れたがらない。最近、問題になっている「てんかん」での事故も、こんな人達なのでしょうか・・・
「てんかん」への知識が乏しい私たちがそうさせたのか、自身の問題なのか、私には分かりかねます。
現在、てんかんの発症率は0.5~1%と言われています。すなわち、100人に1人の割合で何らかのてんかん症状を発症している人が居ると言う事になります。ただし、不治の病とは思わない事です。脳の奇形など一部を除き適切な治療を受ける事で発作はコントロール可能です。また、治療により治癒する場合も有るのです。
隠したいと言う気持ちも分からない訳では無いのですが、自覚を望みます。
日本てんかん協会が推奨する
発作時の対処法で、「発作に出会ったら」からの引用です。ですが、事前に知らされていない場合や、もし知っていても慣れないとこれだけ冷静に対処するのは難しいのでは・・・。
発作に出会ったら
発作中にしてはいけないこと
昔から伝わってきた「口にものをくわえさせる」という方法は間違いです。口の中を傷つけたり窒息してしまう恐れがあります。また、発作が終わったあとの意識が曇っている間に水や薬を飲ませてはいけません。窒息や嘔吐の原因になります。